転ぶのは怖い

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2005年 11月 06日

雨に降られた

山道、高速道路、雨降り、夜。
ツーリングというからには山道or高速道路は避けられないが、できれば雨と夜は嫌だ。

朝から寒かった。昨日の天気予報で夕方から天気が崩れると言っていたし、早めに帰ろう。でもせっかく秩父まで来てるし、もう少し紅葉を見たいから小鹿野から峠を越えて群馬県へ入って、鬼石の道の駅で昼食を取って、本庄児玉から関越自動車道で帰ろうか。目の前の宿に泊まってて素通りもなんだから四萬部寺は出発前にお参りしよう。

山道は昨日も走ったし、自分のペースで行ければ恐ろしい場所ではないと思ってた。群馬へ入る手前で峠を越えるらしいから、ある程度の標高までは上がるだろうとも分かってた。それでも、それは突然やってきた。ずーっと壁紙のように続いていた木立が途切れ、そこだけぽっかりと麓の町が見える。断崖絶壁の遥か下の町。吸い込まれそう。落ちる?落ちるかも!一瞬でパニック。バイクは操れている。道から外れなければ、落ちるなんてあり得ない。しかもここは山で、断崖なわけじゃないから落ちても真っ逆さまに数百メートルなんてあり得ない。理性の部分は落ち着かせようといろいろ考えるが、一度覚えてしまった恐怖心は拭えない。なるべくセンターライン寄り、なるべく道の外は見ない。こんな高い所、早く通り過ぎてしまいたい。怖い。

峠を越えて、下りになったら、急にまた恐怖心は霧散した。下りでも道の外の景色は見えるのに、どうして?わからない。理性では理解し得ない。その後も軽い上りはあったが、標高が高くなかったせいか、大して怖さは感じない。湖のほとりを走っていると、たまに木立が途切れて水面が臨めるが、それは別に怖くない。なんだったんだろう?

鬼石の道の駅で地元産の辛み大根が入った鬼石ラーメンを食べ、温かさに感動する。何と言っても、山の上は寒かったのだ。山を下りて寒さは幾分和らいでいるけど、今にも泣き出しそうな空で肌寒いのはどうしようもない。腹が満ち足りれば体は温まる。バイク乗りの人達がラーメン好きな理由の一つはこれなのかと、実感とともに納得。暖まって外に出たら、嫌な雨がパラついてきた。本格的に降られると、雨具の用意がないので辛い。急いで帰ろうと本庄児玉I.C.を目指す。幸いすぐに雨から逃れられ、道も空いていることだしと関越に乗るのを花園I.C.からに変更。私がひたすらぐずぐずと高速道路を怖がって嫌がっていたので、I.C.の手前にある花園の道の駅に立ち寄る。
「怖かったら、とにかくしっかりニーグリップ」
「料金所は、入る時は機械からチケットを取るだけ。出る時はカードで払えるからすぐ出せるように用意。慌てなくても大丈夫」
高坂S.A.で休憩を取ることを約束してもらって、一刻も早く帰るべく関越自動車道に乗る。チケットを受け取ってポケットに入れようとしたが、グローブをしたままの手ではポケットが巧く開けられず、仕方なくジャケットの首元から中に突っ込む。先導者の後ろにひたすら張り付くようにして本線合流、高速走行開始。Estrellaも私もまだ慣らし中なのでと、80km/h程度で走ってもらった。もちろん何台もの車やバイクに追い抜かれたけど、怖くてすり抜けもできないよーな初心者には精一杯だった。上体の力を抜いて、ニーグリップして、と呪文のようにつぶやきながら必死で前を向いている感じ。うまく力を抜けたかなーと思うと、次の瞬間また上体が強張る。バイクに乗った形のまま固まってるみたい。20分程度で休憩地点に到着して、心からほっとした。

緊張をほぐすためと手を温めるために缶コーヒーを購入。バイクマンガでしばしば缶コーヒーが登場した理由が、これでまた実感とともに納得できたわけだ。首元に押し込んだチケットは、三つ折りになって下着の胸元から引っぱり出された。夢中で突っ込んだからなあ…。ジャケットの胸ポケットにクレジットカードとチケットを入れて、飲み終えたコーヒーの缶はゴミ箱に捨てて、外に出たら、雨!休憩してる間に追いつかれてしまったようだ。雨脚が強くならないように祈りながら走り出す。道路はまだびしょぬれという程ではない。雨の高速道路なんて最悪最低だ。70-80km/hをなんとかキープしながら走ったが、スリップするんじゃないかという恐怖は、峠の上りで覚えた高所の恐怖よりも現実味があってぞくりとした。高速を降りる予定の所沢まで、表示板を見かける度にあと何kmだからと自分に言い聞かせて鼓舞し、歯を食いしばるようにして走った。

一般道に戻ってからは、往路でも通った裏道を使って和光へ、そして自宅へ。高速道路で雨に曝され、冷えきった体が信号待ちで止まるとつらい。走ってると大丈夫なのは何故だろう?風が当たってる方が寒そうなのに。シューズもジャケットも雨用じゃないし、まして下はジーンズとスパッツ。水が染み通るのは仕方ない。けどシューズは、和光辺りまでは中まで水が来なかった。ジャケットは2000年に買ったものだけど、冬用で防寒防水を謳ってあっただけあり問題なし。ヘルメットで頭部は守られているし、顎から首にかけてはスカーフを巻いてある。グローブは春秋用の革だけど、その下に掌から手首全体を覆うようなサポーターをしているので寒くない。腰から下だけは、どーしよーもない。次回は絶対にレインスーツと防寒用オーバーパンツを買うぞと固く心に誓う。夕方で暗くもなってきて、雨の夜道なんて尚更サイテーだ。それでも夕方5時過ぎには帰り着いた。バイクをとりあえず駐輪場に置いて、風呂場直行。ひとしきり体を暖めて解してから、バイクを拭いてカバーをかける。走行距離は348kmにまでなった。本日だけで170km強かな。トラブルもなく無事に帰れたよ、お疲れ様、ありがとう、と。先導してくれた相方に、心からの感謝を。
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by ciclone | 2005-11-06 23:14 | バイクの運転


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